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[Calendar/When/Exe/暦説明/本編/日本/太陽暦] (前:太陰太陽暦|次:補足) (English)

太陽暦

「節月」は、二十四節気(china.doc 参照)の節気の日に始まり、次の節気の前日 までを1か月とする太陽暦です(文献[3]での表現)。

月の番号は同じ中気を含む太陰太陽暦の月の番号と同じです。

日本
  太陰太陽暦
  太陽暦
  補足
    天保暦置閏法の謎
    天武天皇元年
    戦前の休日の変遷に関するメモ
    明治改暦

節月と年及び日の干支から導かれる暦注は多数ありますが[2],[67],[68]、 あまりに迷信に深入りし過ぎるので十二直(*)のみ紹介するにとどめます。

 (*)十二直 - 建除満平定執破危成納開閉を日に配当して循環します。
              11月(建子月=北斗七星が子をおざす月)は子の日を建に配当します。
              他の月も同様に月の十二支とおなじ十二支の日を建に配当します。

添付のchu.rsc,com.rsc を用いると具注暦に記載される暦注のほとんどすべて を表示可能です(撰日法は基本的には文献[2],[67]によっています)。

日本暦日総覧[69]の編纂に伴う調査によれば、これまで知られていた 撰日法[67]と、実際に施行された撰日法には食い違いがあることが明らか になっているそうです。また、貞享改暦[70]後、規則が変わった暦注が 多数ありますが、com.rscでは考慮されていませんので注意してください。 when.exe は現代の占いに使用することを目的としたものではないからです。

寛政暦以前の時代は平均黄経による「節月」を用いる事でほぼ誤差の心配があ りませんが(chu.rscに暦法の自動判定の方法を示しています)、天保暦の時期 については計算式を調べきれなかったため誤差があります(詳細は sekki.bat をご覧ください)。原典[4]より1日遅いものは前日の、原典より1日早いもの は当日の十二直を補正して利用してください(その他の日付の十二直には影響し ません)。

天保暦時代の計算をする場合は、京都の地方真太陽時で計算する必要がありま す。そこで、kyu.rsc 中で

    set POS=135.87,35.5
    set TZ=ZG

に相当する指定をしていますが、環境変数 POS, TZ を設定しているとその指定の 方が優先されてしまいますので、これらの環境変数は設定しないでください。 また節月計算用の j2.rsc は正しい月の位置を計算するようにはできておりませ ん。太陰太陽暦の計算には絶対使用しないで下さい。

二十四節気計算

参考のため日本で施行された暦法での平気の二十四気の計算式を示しておきます。

ただし、えられる数値はユリウス通日に 0.875を加えたもの(日本時間午前0 時に端数がなくなるようにしている)、Y は西暦年数、T は西暦1684年からの 満年数、N は冬至を 0 番とした二十四気の通し番号です。中国起源の暦法は 対応する律暦志の定数に従って定義通りに導出したもの、日本起源の暦法は 日本暦日原典[4]のデータを元に逆算したものです。

      -200089.0 +((Y+(N-4)/24.0)+    5260.0) * (365.0+  75/ 304.0);      -697
    -96608689.0 +((Y+  N  /24.0)+  269216.0) * (365.0+ 328/1340.0);       698-
 -35412747829.0 +((Y+  N  /24.0)+96961016.0) * (365.0+ 743/3040.0);       764-
  -2580308749.0 +((Y+  N  /24.0)+ 7069316.0) * (365.0+2055/8400.0);       862-
 2336118.675000 + 365.241696*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1685-
 2336118.689990 + 365.241696*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1687-
 2336118.903800 + 365.241696*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1753
 2336118.622300 + 365.241696*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1754
 2336118.622100 + 365.241696*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1755-
 2336118.762200 + 365.241766*T-1.0E-6*T*(T-1)+(365.241696-2.0E-6*T)*N/24 1771-
 2336118.720200 + 365.242360*T               +(365.242360         )*N/24 1798-

(天保暦は定気ですのでここにはあげておりません。また五紀暦は儀鳳暦と 完全に一致しますので、698- の式を使用できます)