ビルマ暦は Thandeikta という暦書(?)をもとにした、ほぼ新スールヤシッダー ンタと一致するパラメータの太陰太陽暦、ビルマ西部のアラカン暦は Makaranta という暦書(?)をもとにしたタイ暦と一致するパラメータの太陰太陽暦です[48]。
文献[48]でアラカン暦は再現できます(*)が、ビルマ暦についてははっきりした 計算法が不明です。
タイ暦と逆に Jyaistha月大になるのが閏年(ただしタイ・ビルマ暦とも Asadha月に 相当する月が繰り返されるが、アラカン暦では Caitra月に相当する Tagu月が繰り返 されるる)だけであるため、タイ暦とのプログラムの共通化が困難なこともあり、 ビルマ暦やアラカン暦はサポートしないでおきます。
(*)彝 族太陽暦と同様に、アルゴリズムは明確だが本当に使われているのかいない のか良くわからない、そういう意味で正体不明の暦 ・閏年は19年7閏法で、(タイと同じ)小暦を19で割って、2,5,7,10,13,15,18 余る年が閏年。 ・Tagu月(Caitra月に相当)小に始まり大小を交互に繰り返す。 ただし、閏年はTagu月(Wazo月ではない!)を2回繰り返す。第2Tagu月は大。 ・閏年のWazo月(Asadha月に相当)満月(白分15日~太陰日14)の日付の調整の ため、通常小のNayong月(Jyaistha月に相当)を、閏年の場合だけ大にする ことがある。 ・元期(タイ暦と同じAD638年3月22日)から閏年のWazo月満月までの太陽日数 と太陰日数(1か月30日で計算)の差 = (太陰日数×11+650) ÷ 703 の商