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[Calendar/When/Exe/暦説明/本編/ギリシアとローマ起源/グレゴリオ暦] (前:ギリシアとローマ起源|次:ユリウス暦) (English)

グレゴリオ暦

AD1582年10月15日(カトリック教国の場合)から使用されている400年に97回 閏年を置く太陽暦です(現在使用している西暦)。
ユリウス暦1582年10月4日の翌日がグレゴリオ暦1582年10月15日です。

ただし、グレゴリオ暦への切り替え時期も国によってまちまちですので、確認してから使用してください。

季節との関連は全く無くなってしまうものの、紀元後約500万年まで暦法の定 義に従った計算が可能です。

本プログラムの「グレゴリオ暦」は施行状態と関係なく、無限の未来まで日付を 割り当てるための便法であると割り切っていただいた方がよいでしょう。

[ 変換 ]

改暦日付

文献[9],[14]-[20]などにより改暦日付を年表風にまとめると、

 1582/10/15 イタリア、スペイン、ポルトガル、ポーランド[9]
 1582/12/20 フランス[15],[18](フランス共和暦による中断については後述)
 1583/01/01 ベルギー、オランダの旧教地域[9]([15]ではオランダは1582/12/25
                    -新教地域[14]は、1700/07/01,1700/12/01,1701/01/12)
 1583/02/24 アウグスブルク[9],[17]
 1583/10/?? オーストリアの一部(チロルは10/16[17])、バヴァリア[9]
 1583/11/15 ヴュルツブルク[17]
 1583/11/22 マインツ[17]
 1583/11/27 ミュンスター[17]
 1583/12/?? オーストリアの残り[9]
 1584/01/18 ボヘミア[9]
 1584/01/22 スイス[9]( ~1812年までかかる、
                      バーゼル・ベルン・チューリッヒなどは1701/01/12)
 1584/10/15 モラヴィア[9]
 1587/11/01 ハンガリー[18]
 1700/03/01 ドイツの新教地域、デンマーク[9](~1776年までかかる、
                      復活際の計算は1775年まで独自[14]14.bat#14参照)
 1752/09/14 イギリス及びその植民地[9](公的制度上は 1752/10/01 からか)
 1753/03/01 スウェーデン[9](1700/03/01~1712/02/*30*まではユリウス暦に1日進む)
 1873/01/01 日本(キリスト教の宣教師は1585頃から[19])
 1912/01/01 中国[9]
 1917/??/?? トルコ[14]
 1918/02/14 ソビエト・ロシア[18],[20]~NIFTY-Serve JBC01341 花關索さんのご指摘
                          (文献[9]を紹介してくださったのも花關索さんです)
 1919/12/14 ポーランド(再び登場するのは独立回復のため)[18]
 1920/03/01 セルビア・スロヴェニア・クロアチア[18]
 1920/04/01 ギリシア・ルーマニア(公式採用)[18]
 1920/10/01 ブルガリア(公式採用[18]、実際は1916頃から使用?[14])
 1924/03/?? ギリシア正教会がグレゴリオ暦とほぼ一致する暦を採用[9]
            (ただし900年に2回閏を省く、AD2800年にずれが生ずる)

となります。日付は改暦時のグレゴリオ暦での日付です。?? は 01 であるもの が多いと思われるものの未確認です。unix のcal コマンドで 1752年 9月をみて みると、イギリスでの暦法の切り替えの様子がわかります(west.rsc も参照)。 東欧などは公式採用と実質的な使用開始がずれるためか資料にばらつきがありま す。

カスタマイズ

単に改暦の日付を変えるだけなら、次のような切取線の間の指定を切り抜いて、 例えば russia.rsc とでもするのが分かりやすいでしょう。

 command: Jv: G 1918 2 13 ; # ユリウス暦の終わり
 command: gv: G 1918 2 14 ; # グレゴリオ暦の始め
 'G'および年・月・日の間は全角のスペースを用いるよう注意してください。

覚え書き

# 文献[16]によれば、文献[9]はグレゴリオ暦に興味を持つ人はぜひ読むべ
# き本であるとのこと。また同じく文献[16]が指摘するように Encyclopedia
# Britannica の calendar, chronology の項も半端ではない詳しさです
# (chronology の項は割愛されている版もあるようです)。さらに文献[9]中
# の O.Gingerich の論文は、グレゴリオ暦への改暦(市民生活への受容)に
# 関する基本文献として文献[17]を用いたとのこと